前回、絵本のブックガイドが面白いよって記事を書きましたが、ブックガイドを見たり実際に色々な絵本を読むことで、「なるほど、こういう絵本はいいね」とか「こういう絵本はちょっとねー。。」等のリアクションが自分の中で出てきて、子供にこれを読ませたいなーと思う方向感が何となく定まってきます。
私のマイルールはこんな感じです。
子供の年齢に合った絵本
基本中の基本だけど子供のレベルに合った本を読むのが大事。内容が良さそうでも今の子供の年齢に比べて文字が多すぎる等は今じゃないのかなーと。上の子は今3歳だけど難しい話はあからさまにバーっとページめくって興味なさそう^^; 一方で自分の世界観で理解できる本は何回もおかわりしてきます。レベルが上の本は別途リストで整理して後々に取っておく予定です。
子供の日常に近い内容の絵本
わかる言葉が少なくても絵だけで子供がイメージしやすい内容の本が、特に絵本読み始めには入りやすいと思います。
例えば我が子はパパと買い物に行くのが好きなので、↑の本が好きです。お菓子を欲しがって泣いている動物にシンパシーを覚えるのか、かわうそを指さして「お菓子ほしい〜ってエンエンしてるの?」とよく聞いてきます。後半に出てくる皆で晩ごはんを食べる場面でも「ちょっと借りるね」と絵本の中のフォークを掴んで食べ物を食べてとても可愛いです。
↑このペネロペちゃんの絵本も、朝起きて自分で洋服を着たり靴を履いて幼稚園に行こうと思ったけど、今日は日曜日だからお休みだった!というオチで、子供の日常に引き付けた内容で分かりやすいと思います。
色々な本を子供に読んでいくうちに、どういう内容に興味持ってるか反応するかだんだん分かってきます。
子供が興味を持っている分野、ジャンル、シリーズの絵本
私の子供は怖がりだけども、少し怖い内容の絵本が好きです。少し前は夜中に怖い夢を見て泣いて目覚めていることもありました。なので、怖い夢を見るけど最後にそれを克服するみたいなストーリーが食いつきが良いです。
↑特にお気に入りなのがこちらの絵本。女の子が一人で寝ているときに、屋根裏から何か音がするな?と思って、おばけを探しに行ってロープで捕まえたけど。。という話です。我が子は特に音に敏感でちょっとした音(ヘリコプターの音やHDDレコーダーの起動音等)に気づいて怖がるので、ドンピシャだったようです。「恐怖」というものの正体を捉えた良いストーリーだと思います。
↑我が子は恐竜が好きなのですが、それならば、と博物館に連れて行ったら恐竜の骨の標本を一瞬見ただけで怖がって「お散歩行く。お家帰る」となってしまいました。それでも暗がりで大きな骨を見たのは強烈な体験だったようで、骨に関する絵本が好きです。「死んだらみんな骨になる?」としょっちゅう聞いてくるので子供なりに理解しているようです。こちらの絵本はいろいろな生き物の骨が描かれていて、「これは何の骨?」と話し合って興味を持って見ています。内容は多少難しめなものの、絵はインパクトあって分かりやすいので3歳前後でも絵だけでも楽しめます。
子供って色々なものを怖がりますね。そして怖がるポイントって皆だいたい似てるんでしょうね。子供が怖がるテーマについて描いた絵本を探すとすぐにいっぱい出てくるので。怖いものに興味を持つというのもおそらく一般的なのでしょう。皆それぞれに同じような過程をたどりながら色んな個性が出てくるのが面白いですね。それが人間ってものなのでしょう。
昔話やわらべ歌など、教養として知っておくべき絵本
↑の佐藤ママの本に「昔話などは教養とか社会常識として知っておくべき。将来会話や文章の中で例え話として出てくる場面がある」と書いてあり、確かになと思いました。桃太郎とか特に読ませようとは思ってませんでしたが確かに知らないとピンと来ない場面ありそうです。
「わらべ歌も意識的に教えないと廃れてしまう」という危機感も書かれていました。最近の子供って花いちもんめとかで遊ぶのかな?知らないまま大人になることも有り得るのかもなぁ。。知ってたほうが昔の本とか読むときに楽しめそう。色んな物事の中に面白がれるポイントが増えると人生楽しくなりそうだよね。
我が子はくもん推薦図書の絵本でもある↓の絵本が好きで、よく歌をせがんできます♪ぎっちらこが好きで親子で体使いながら歌ってます。
科学絵本
SNSが盛んになってデマも溢れている昨今、物事を科学的根拠に基づいて判断できるようになっておいたほうが良いと思うので、入口として科学絵本は積極的に読ませたいと考えています。
この「たべもののたび」は日々の食事の消化〜排泄の過程が描かれている絵本なので、子供にもイメージしやすい内容で良かったです。
性教育に関する絵本
友人の小学生の子供がこっそりAVを検索して見ていたらしく、「アダルトコンテンツ経由で性に関する歪んだ認識を得てしまったら嫌だよね、性教育しないとねー」というような会話をしました。現状アダルトコンテンツには加害的なセックスが描かれているものが多いのでそれが普通と思ってほしくないなぁと。自分の体も相手の体も大事にしながら関わっていくのが大切なんだよーって伝えたいですね。
私自身も親からはっきりとした性教育を受けたことがなく(というか学校でも保健体育の授業を受けたくらいで)、親の立場で子供に伝えるのに何が正解かどう伝えるのか分からなかったので、↑の本を読んだりして勉強しました。子供が性に興味持つのを否定しないとか、性に興味を持ったような発言をしたらそれをきっかけに会話するとか、色んな方法が書いてありました。また、お勧めの絵本も紹介されていました。
↑の絵本はある程度言葉が分かるくらいの年齢(2歳後半とか?)でも分かりやすい内容で良かったです。おっぱい、おまた、おしりは特別大事な部分だから、見るのも触るのも自分だけだよ!という内容で、性加害の加害者にも被害者にもならないように、なったときも大人に言えるようにというメッセージが伝わってきました。「おっぱい、おまた、おしりはだいじだいじだから勝手に触っちゃだめだよ」と言ったら「触ってもいーい?」と言いながらふざけて私の胸を触ってきました^^; まぁでも一応伝わってるっぽいです!
↑はどうやって子供が生まれるの?という内容で、自然妊娠や、体外受精、養子、同性カップルによる子供も含む幅広い内容です。子供は興味持って何度も見てました。性に関する科学的事実を子供のうちから知っておいたほうがいいかなと思ったのでドンピシャの本でした。セックスの場面で「これは?」と聞かれて「これは〜お父さんの、、おちんちんを・・・ぇっと〜、、お母さんの、、膣に入れてるんだよ〜」と普段発声し慣れない単語をしれっと発声するのが勇気が要りましたが、子供はしれっとしてたので(当然)、親の方も慣れれば普通に話せるようになりそうだなと思いました。
全然完璧ではないけど、触れないのが一番ダメな気がするので、手探りながら性教育やっていこうと思っています!
多様性に関する絵本
色々な絵本を読んでいてモヤモヤするのが、家父長制的な価値観、パパが仕事をしてママが家にいて〜みたいな「典型的な家族」像の見えない圧を感じることです。いや、世の中そうじゃないだろうと。世の中には色々な人々がいて多様な価値観があるんだよ、という方が現実だと思うので、私はそっちの方を伝えたいなーと思います。
この本はシングル家庭、大家族、休日の過ごし方、仕事のスタイル、家族は楽しいときもあれば悲しいときもネガティブな状態もあるね、皆そのときどきで少しずつ色んなところに当てはまるところがあるんじゃないかな?という流れの絵本で、「幸せな家族像」の型にはまれなくて悩みそうな時、「いや、色んな状態があるほうが自然なんじゃない?」と肯定してくれるような絵本で好きです。子供も、いっぱい人が出てくるところが好きなのか、好んで読んで自然に受け入れています。
図鑑、辞典
本を読むそもそもの目的って、世界観を養うという事の他に、信頼性のある情報収集のチャネルを一つ増やすということだと思っています。なので、子供が何か興味を持ったり疑問をぶつけてきたら、「じゃあ一緒に本で調べてみよう」と本で調べています。そういうときに図鑑、辞典の類はとても役に立ちます。
↑の図鑑はタッチペンで発声してくれるので、子供が自分で言葉を勉強できます。2歳なったばかりとかで言葉発し始めてから特に活用してた気がします。そもそも単語が分からないと絵本も読み聞かせできる内容が限られてくるので、単語数を増やすために1冊あるといいかなと思います。
↑のシリーズのまどあけ図鑑は、2歳半くらい〜でも自分で窓を開けて楽しんでいます。言葉が豊富じゃない時期でも図鑑に親しむ入口になります。
まどあけ図鑑より、もっと込み入った網羅的な情報が知りたいなーと思ったときは対象年齢は上なのですが、親と一緒に↑のシリーズを読んでいます。例えば、最近子供はうんちが好きなので、「たぬきのうんちは?」と聞かれたときにこの図鑑で調べて(載っていました!)、「たぬきはこういうコロコロしたうんちなんだねー」と一緒に見たりしてます。
コメント